「母は友人の所」 長男周囲に説明 千葉県警聴取、住民驚き 九十九里切断遺体

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切断遺体で見つかった山田さんの自宅(左)=16日午後、八街市(画像は一部加工しています)
切断遺体で見つかった山田さんの自宅(左)=16日午後、八街市(画像は一部加工しています)

 九十九里浜の4カ所から切断された女性の胴体や頭部などが見つかった事件で16日、遺体は八街市八街ほの山田容子さん(75)と分かり、千葉県警は死体損壊・遺棄容疑で、同居する山田さんの長男(37)を事情聴取した。親子を知る近所の住人からは驚きの声が上がる一方、山田さんの姿が見えなくなったことを尋ねられた長男が「母親は友人の所に行っている」と説明していた。

 近所の女性(73)によると、切断遺体が最初に見つかった9月29日以降、住民の間で「山田さんの姿を見ない」と話題に上るようになった。女性が1カ月ほど前、ジョギングから帰ってきた長男に山田さんの様子を尋ねると、「ちょっとね」と言葉を濁し、別の女性には「友達の所に行っている」と答えたという。

 山田さんは長男夫婦と3人暮らし。健康のためフィットネスクラブに通い、普段は早朝から自宅の窓拭きをして、週に何度も庭の草むしりをする姿が目撃されていた。

 長男は警備員の仕事をしていたとみられる。近所の人たちからは愛称で呼ばれ、はきはきとした様子で誰とでもあいさつを交わす明るい性格だという。中学生の頃は、地域の祭りの「お囃子(はやし)会」に参加するなど活発だった。

 周囲からは親子関係に問題があるようには見えなかった。事件について近所の80代男性は「どこにでもいる普通に暮らす家族と思っていた。何かの間違いであってほしいが…」。身近で起きた出来事に驚きと困惑が入り交じったような表情だった。

 山田さん宅は、八街市役所や市立八街東小学校近くの閑静な住宅街。遺体が見つかった九十九里浜までは直線で約20キロ。